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倍賞千恵子コンサート(印西市文化ホール) [倍賞千恵子]

5月31日(土)、千葉県は印西市文化ホール開催された「倍賞千恵子コンサート-深呼吸したら思い出したⅡ」へ行ってまいりました。コンサートの構成が変わってから3回目、僕は4月に行なわれた2回目の三郷市開催から参加しています。

当日は松原団地駅近くの長尾針灸院で治療のあと、一旦北千住まで戻り、常磐線の乗り換え。成田線直通の列車に乗って会場時刻の15時半ごろ「木下」(「きおろし」と読みます)駅に到着。初めての土地ですから、迷わずタクシーで会場へ。ギリギリ15時50分の会場入りとなりました。
木下駅付近は目立った商店も無く、寂しさを感じました。雨もその寂しさに拍車をかけていたようです。

どうやら街の中心地は文化ホール周辺らしく、その名を知るファミリーレストランやチェーン店が転々と並んでいました。

さて、今回の倍賞さん、髪型が少々変わりました。サイドを短く切り、ちょっと茶髪気味に染めていました。お化粧もなんだか可愛らしくなっていまして、舞台に登場した彼女を見て思わず「可愛いッ!」と発してしまいました。隣のおばさまが僕の方を向きましたが無視です(笑)

さて楽曲です
1.いらっしゃい
 2006年10月からNHKの「みんなのうた」放送されました。
2.夏は来ぬ
これから8月いっぱいはこの歌が唄われることでしょう。
3.だんな様
 「私の大事なだんな様~」これは倍賞さんのアカペラです。伴奏者の  小六禮次郎さんの紹介時にコミカルに歌われました。
4.さくら貝の歌
 「うるわしきさくら貝ひとつ~」で始まります。
5.あざみの歌
 「山には山の~愁いあり~」高音の伸びに感動します。鳥肌モノでし  た。
6.椰子の実 東海林太郎さんが歌ったのが最初です
7.赤城の子守唄 同じく東海林太郎さん
8.かあさんの歌 
9.花の街 
10.真白き冨士の根(嶺)
11.アルプス一万尺
  これはアカペラ。同時に倍賞さん元気に踊ります。会場爆笑!
12.舟唄
 「駅 starion」の主題歌です。
12.島原地方の子守唄
 「家族」という映画で新幹線内のシーンで倍賞さんが歌っています。
13.冬の旅
  五木寛之作詞、小六禮次郎作曲。「ラジオ深夜便」で御馴染み。
14.蘇州夜曲 服部良一さん作曲
15.胸の振子 服部良一さん作曲。
16.死んだ男の残したものは
  強烈な反戦ソングです。絶望の淵に叩き込まれた気持ちになります  が、最後の歌詞に希望を感じます。作詞は谷川俊太郎。作曲はいわ  ずと知れた武満徹。
17.さくらのバラード 
  御馴染み「男はつらいよ」の挿入歌。だけどさくらが唄っているシ  ーンは映画の冒頭でさくらが替え歌として唄っているところのみで  す。 
18.下町の太陽
  紅白歌合戦では着物姿でお歌いになりました。個人的には若い頃の  高音声より も。今現在の低い声の方が好きですね。
  同名の映画も有名です。若き日の倍賞さんはまん丸顔だったので   す。
19.虹に続く道
20.世界の約束
 「ハウルの動く城」の主題歌。
21.わすれな草をあなたに
22.さよならはダンスの後に
23.赤とんぼ
24.いらっしゃい
 
前回と比べてお二人の息がぴったり合ってきて見ていて安心感を得ました。でもちょっと倍賞さんがハイだったかなと思います。歌詞の一部をもしかしたら勢い余って違えたしまったのかな?と思う部分もありました。何か良いことがあってウキウキしていたのでしょうか?

このコンサートの構成をされている合田道人さん(「童謡の謎」の作者)も会場にいらしていたようです。終演後にちょいとお見かけしましたが、楽屋入り口へ消えてしまいました。彼のブログに書き込みもさせていただいているのでやはり挨拶はしないとな、と後悔後悔。

次回は7月5日(土)龍ヶ崎市で開催です。

画像はコンサート構成の合田道人さんの許可が降り次第掲載します。
それまではこちらで現在の倍賞さんをご覧ください。
http://douyounazonazo.blog91.fc2.com/blog-entry-413.html


倍賞千恵子ベストセレクション

倍賞千恵子ベストセレクション

  • アーティスト: 倍賞千恵子,コーロ・ステルラ,東京アカデミー混声合唱団,オールスターズ・レオン,藤家虹二クインテット+α,新日本フィルハーモニー交響楽団,鈴木敏夫とディジー・フィンガーズ・ウィズ・ストリングス,藤家虹二クインテット
  • 出版社/メーカー: キング
  • 発売日: 2007/04/11
  • メディア: CD



倍賞千恵子コンサート「深呼吸したら思い出したⅡ」(三郷市文化ホール) [倍賞千恵子]

去る4月12日(土)、三郷市文化ホールで開催された
倍賞千恵子コンサート「深呼吸したら思い出したⅡ」へ
行ってまいりました。
今年からコンサートの構成が変わり、今まで生で聴けなかった曲が
多くラインアップされていることもあって
大きな期待を抱いて会場へ参りました。
埼京線で武蔵浦和、武蔵野線に乗り換えて三郷まで。
自宅から約1時間半の道のりでした。
JR三郷駅前はよくある一地方都市の様相、とはいえ生活に必要なお店が
国道沿いに立ち並び、便利なスーパーもあり、家族を持つ身ならば
住みやすい街なのだろうとしばし観察。
未だ独り身で都会に暮らす自分は・・・まあ、これはこれで良しとしましょう。
以下楽曲ごとに紹介していきます。

1.いらっしゃい
 2006年10月からNHKの「みんなのうた」放送されました。
前構成で最初に歌われたときはまだ歌詞に不安があるという理由で譜面を観ながらお歌いになりましたが、
めがねをかけた倍賞さんが可愛らしかったです。
老眼?という噂は在りや無しや?

2.花
 http://utagoekissa.music.coocan.jp/utagoe.php?title=hana
 「春のうららの~隅田川~」で有名な曲です。滝廉太郎作曲ですね。

3.だんな様
 「私の大事なだんな様~」これは倍賞さんのアカペラです。
伴奏者の小六さん の紹介でコミカルに歌いました。さすがコメディエンヌ。

4.さくら貝の歌
 「うるわしきさくら貝ひとつ~」「男はつらいよ」のさくらと通じるものがあ ると思い込んでいましたが、あまり関係はないようで・・・。

5.あざみの歌
 「山には山の~愁いあり~」高音の伸びに感動します。鳥肌モノでした。
 
この4.5.は「ラジオ歌謡」と言われた曲のひとつで、ともに昭和24年の作品です。
もちろん倍賞さんのオリジナルではなく(そんときゃチコさん8歳でしょ)、4.はNHK「ラジオ歌謡」で小川静江さんが歌い、
その後や山田耕筰夫人の辻輝子さんがお歌いになりました。
倍賞さんが歌ったのは人気絶頂の昭和40年のことでした。
5.も倍賞さんオリジナルではありません。昭和24年に「ラジオ歌謡」で世に出た後、
26年に伊藤久男さんが歌いレコード化されました。
※以上は倍賞千恵子CD「まるで映画のひとこまのように」のライナーノーツから引用しました。
お書きになっているのは本コンサートの構成を手がける合田道人さんです。

つづいて
6.椰子の実 東海林太郎さんが歌ったのが最初です

7.赤城の子守唄 同じく東海林太郎さん

8.かあさんの歌 
 これは「男はつらいよ」の中で倍賞さん演じるさくらが泣きながら、もちろん アカペラで歌っています。
 酒に酔った寅次郎とその仲間が夜遅くとらやに帰ってきて、さくらに歌を唄えと強要し、しかたなく唄うのがこの歌です。
 このシ ーンはさくらが可愛そうで仕方がありません。寅次郎もさくらの母親に対する 想いを察して、旅に出て行きます。

9.花の街 これは初めて聴きました。
 
10.真白き冨士の根(嶺)
 http://www.zushi-kaisei.ac.jp/history/fujinone/fujinone.html
 ここに詳しいです。

11.舟唄
 「駅 starion」の挿入歌というより主題歌でしたね。倍賞さんは警官殺しの男をかくまう桐子という小料理屋の女将さん役でした。
 真っ赤なダウンジャケッ トの倍賞さんがとても可愛かったですね。
 高倉健さんの台詞の少なさには驚き ましたが・・・。
  
 映画の中で調理をしながらこの歌を口ずさむのですが、コンサートでも同じような雰囲気の唄い方だった気がします。
 加藤登紀子ほど地が出てしまうと嫌ですが、倍賞さんは歌でもきちんと役柄になりきって唄っているところに好感が持てます。

12.島原地方の子守唄
 「家族」という映画の1シーンで倍賞さんが歌っています。
 新幹線で東京に向かう車中で赤子を寝かしつけるシーンです。当然アカペラです。
 その後子供が死んでしまうことを知っている私は、もう二度と子供に子守唄を聞かせてやれない彼女を思い、
 あのシーンだけで涙が溢れます。

13.冬の旅
 五木寛之作詞、小六禮次郎作曲。前構成のコンサートでも御馴染み。
 金沢のコ ンサートで最初に歌ったそうですが、歌詞が直前までまとまらず、舞台では譜面を見ながら唄ったそうですね。
 「ラジオ深夜便」という番組も流していた曲ですが、近所のおばさんの「ラジオ宅急便」の笑い話は今回はありませんでした。

14.蘇州夜曲

15.胸の振子 服部良一さん作曲。これも初めて聴きました。

16.死んだ男の残したものは
 強烈な反戦ソングです。絶望の淵に叩き込まれた気持ちになりますが、6番の歌詞にわずかな望みを感じます。
 作詞は谷川俊太郎。お父さんは高名な哲学者で我が母校法政大学の学長を勤めたこともあります。
 俊太郎少年は高学歴で頭のよい家族に囲まれ、居場所の無い少年期を送ったそうですね。
 作曲はいわずと知れた武満徹。
 http://bunbun.boo.jp/okera/saso/sinda_otoko.htm
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%BB%E3%82%93%E3%81%A0%E7%94%B7%E3%81%AE%E6%AE%8B%E3%81%97%E3%81%9F%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%AF

17.さくらのバラード 
 御馴染み「男はつらいよ」の挿入歌。だけどさくらが唄っているシーンは覚えが無いです。
 この歌聴くと映画のシーンが思い出されてうるうるしてしまいます。
 CDでは寅さんの啖呵売の台詞が入っています。
 
18.下町の太陽
 紅白歌合戦では着物姿でお歌いになりました。個人的には若い頃の高音声よりも、今現在の低い声の方が好きですね。
 同名の映画も有名です。若き日の倍賞さんはまん丸顔だったのです。

19.虹に続く道

20.世界の約束
 「ハウルの動く城」の主題歌。木村拓也との共演エピソードは前構成から引き続きお話されていましたが、
 もうそろそろこの映画の話題は古いかな。

21.わすれな草をあなたに

22.さよならはダンスの後に

23.赤とんぼ

24.いらっしゃい
 
今回はリニューアル第2弾ということで、お二人も少々緊張気味だったかなと感じました。
これから何度かコンサートを重ねていくことで熟成されるとともに、無駄なものがそぎ落とされ洗練されていくことでしょう。
機会あるごとにコンサートに出向き、その様子を克明に脳裏に焼き付けていきたいものです。
トークが少なくなったこともあって、曲数がずいぶん増えています。もう少し少なくても良いかなと思います。

倍賞さんは数年前に乳がんを患い、乳房の一部分を切除手術しています。
北海道の別海町にある自宅で、雪かきをして筋肉痛になった腕をほぐしているときに胸のしこりに気づいたそうです。
その後再発は無いようですが、近年のハイペースのコンサートスケジュールを見ると、
倍賞さん自信がなにやら人生の終着点がわかっているのではないかと勘ぐってしまいます。
もちろんそうでないことを祈りますが、逆に永年に彼女の歌を聴く続けることも叶わぬ思いです。

今回のコンサートではそんなことを考えてしまいました。

※各曲の詳細については随時アップしていきます。

倍賞千恵子コンサート「深呼吸したら思い出した」(松戸森のホール21) [倍賞千恵子]

 
 9月23日(土)は松戸市森のホール21で開催された「倍賞千恵子」さんのコンサートに行ってまいりました。先週のパルテノン多摩に引き続き2週連続です。曲目はパルテノンと変わりありませんでしたが、倍償さんのトークは前回より幾分はじけていて調子が良かったようです。前回もそうでしたが、ちょっと風邪気味のようで歌の合間に水分補給と鼻をお拭きになっていました。
 照明等の演出は心なしかパルテノンの方が良かったですね。 担当者のセンスもあるので優劣じゃなくて、僕の好みという観点で、です。
 演奏はピアノのみ。 旦那さんの作曲家小六禮次郎さんです。
この形式のコンサートはもう3年ほど前から開催されております。合田道人さんが構成を手がけていまして。著作の「童謡の謎」が元になっています。
 もともと童謡歌手としてデビューした倍賞さんは松竹音楽舞踊学校を主席で卒業し松竹歌劇団(SKD)に入団。その後松竹映画に移籍し、同時に「下町の太陽」でレコードデビュー。これが映画化され、主演女優に抜擢されました。その後1969年上映の「男はつらいよ」で車寅次郎の妹役さくら(ほんとは「櫻」と書く。寅さん曰く「二貝の女が木にかかる」だそうで)を演じました。それから26年間、48作をさくら役で演じとおしました。
 個人的には「幸せの黄色いハンカチ」の「待つ女」の印象の強い女優さんでしたが、初期の「喜劇旅行シリーズ」ではそうとうおてんばな役柄を演じています。
さて曲目です。

「小さい秋みつけた」
「白い花の咲くころ」
「りんごの唄」
「みかんの花咲く丘」
「里の秋」
「かなりや」
「月の砂漠」
「赤い靴」
「ふるさと」
「オホーツクの舟歌」
「世界の約束」
「いらっしゃい」
「冬の旅」
「さくらのバラード」
「おはなはん」
「さよならはダンスのあとに」
「瞳とじれば」
「下町の太陽」
(アンコール)
「忘れな草をあなたに」
「赤とんぼ」

 今日は途中柴又に立ち寄り、高木屋老舗でお土産を買い求めてから会場に向かいました。 この高木屋老舗は「男はつらいよ」の撮影時に俳優さんらの控え室として使われており、土産を渡すならこの店で買おうと考えていました。「とらや」という名の店が参道にあります。劇中の「とらや」場所と全く同じ場所に店舗があるのですが、実は以前は違う名前のお店だったそうです。映画のヒットで一儲けしようとした店主が名称を「とらや」に変更したことでいろいろ問題が発生し、劇中の店名を「くるまや」にせざるを得なくなったなどというお話もあったりします。
お店の方に事情をお話しましたら、わざわざ店内電話で若女将に倍賞さんの好みを聞いていただきました。 お煎餅ならば良いのではと勧められ種類をいろいろ16枚ほど包んでいただきました。
 土産を買った後、ふと思いついて帝釈天でお参りをしたのですが、これがついで参りになってしまったようです。引いたおみくじが「凶」でその後雪駄の釘が踵を貫くなど、神様からきついお仕置きをいただきました。参道の途中まで来てそのまま帰ったのでは申し訳ないと思いつつ、でもお参りしたのだから、このぐらいの痛みで済んだのかなとも思ったり。
 肝心のお煎餅は「赤とんぼ」の後、倍賞さんにお渡しすることが叶いました。
 
 本当はトークの内容をアップしたいのですが、構成をされている合田道人さんの著作ですので、聞いた内容であっても法律にある程度抵触する危惧があります。ここでは書かないことにします。
 コンサート開催がどうにも関東地方に偏ってしまうのは、やはり倍賞さんの御年や小六先生のスケジュールを考えると致し方ない気がしますが、皆様のお近くでコンサートが開催される折には是非ともご参加して、童謡の奥深い世界と、ご夫婦の軽妙な掛け合いを堪能していただきたいと思います。
 次回は12月11日(火)中野ZEROホールで開催です。このコンサートが終わるともうひとつの自宅「北海道別海町」に行かれることでしょう。

下町の太陽

下町の太陽

  • 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
  • 発売日: 2007/05/25
  • メディア: DVD

ベストセレクション

ベストセレクション

  • アーティスト: 倍賞千恵子
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2004/12/01
  • メディア: CD


「遥かなる山の呼び声」 [倍賞千恵子]

遥かなる山の呼び声

遥かなる山の呼び声

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • 発売日: 2005/04/28
  • メディア: DVD


 高倉健ほど訳ありの犯罪者を演じたら様になる俳優はいないだろう。で、その訳ありそうな犯罪者島勇作を結局は牧場の手伝いに雇ってしまう風見民子もなかなか肝が据わっています。
 ある土砂降りの晩に独りの男が風見民子が息子の武志と暮らす平屋に一晩、納屋でいいから泊まらせてほしいと尋ねてくる。不安ながらも宿泊を許す民子だが、軽い食事を息子に持たせてやったり、毛布を自ら届けてあげたりと、なかなかどうして優しい。
毛布を渡しに行くと勇作が上半身裸でいたのだが、それを見て恥らう民子の表情が良い。
倍賞千恵子の持つ永遠の「処女性」のなせる技?であろうか?
 その晩、馬のお産を手伝った勇作は一夜明けて、おそらく一睡もしなかったであろうに、どこかへ旅立っていく。民子は息子に2千円ほど持たせ勇作に渡すよう促す。この時点では民子と勇作との間には何か生まれかかっていた気がする。民子も自分では気づかないにしても、また来てほしいと思っていただろう。
 民子は2年前に夫を亡くした。九州から開拓農家として北海道に移住したのだが、家族の反対を押し切って、駆け落ち同然の北海道行きだった。このあたりは従兄弟役の武田鉄也が可笑しくも泣かせる演技で説明してくれる。しかしながら、民子の家を後にする彼が車内で流す涙の意味を新婚ホヤホヤの嫁さんが理解できるはずもない。
1年ほど経ったある日勇作が尋ねてくる。この牧場で働きたいというのだ。内心うれしいのだが、給与のことや、やはり素性の知れない男を同じ敷地に長期滞在させることに躊躇する。ほどなく民子がぎっくり腰で入院すると息子の武志と民子に言い寄っていたが勇作に返り討ちにあって弟子入りした虻田三兄弟の手伝いもあって牧場の仕事に精が出る。
腰もよくなって退院した民子が観たのは、たくましく成長した息子の姿。同時にむすこが勇作を父親同然に慕うその姿だ。
 ほんのひと時幸せなときを過ごした勇作、民子、武志だが、警察の手が勇作に及ぶ。実は勇作は自殺した女房の通夜に来て暴れたサラ金業者の男を殴り殺していた罪で追われていたのだ。草競馬で優勝した日の晩、民子は勇作に言う。これから食事は一緒に食べようと。しかし、警察の追っ手を逃れられないと悟った勇作は出て行くと民子に告げる。
 その晩、一番の働き手の牛が獣医の手を借りなければならないほどの病気になってしまい、この中で民子は始めて自分の勇作に対する思いに気づき「行かないで」とすがりつく。
あくる朝。牛はなんとか危機を脱したようだ。勇作はパトカーに自ら乗り込み民子と武志に別れを告げた。泣くじゃくる武志。ああほんとうに泣いている。吉岡君の名演技というか、演技を超えている。単なる子役じゃない。あの年齢にしてすでに「俳優」の風格を感じさせるものがある。民子は泣いていない。何かを決意したかのようだ。
 釧網線であろうか、機関車で網走刑務所まで護送される勇作。ほどなく虻田と民子が乗り合わせる。ここでのやり取りは書くだけ野暮だ。いや涙でキーボードが打てない。
二人の心からの大芝居に涙を流す勇作。民子はそっと黄色いハンカチを差し出す。汽車は白煙を吐きながら逞しく北の大地を驀進していく。


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「同胞」-はらから(どうほうと読まないでね) [倍賞千恵子]

同胞

同胞

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • 発売日: 2005/06/29
  • メディア: DVD


 この映画は当初それほど興行的には成功したとはいえなかったらしい。
確かに内容は実際に起きた出来事を題材にしていて地味であることもそうだろうが、
逆に映画館に続々と人が詰め掛ける映画だけが良い映画とは限らないと、映画を観て感じた。
 内容は岩手県松尾村の青年団が力をあわせて統一劇場の演劇を成功させるというもの。
当初は赤字が出たらどうする?開演時期は刈り入れ時期で忙しい・・・などと後ろ向きの発言が
目立ったが、次第に統一劇場の河野秀子(倍賞千恵子)の熱意に心を動かされていく。
 見所は青年団の会議の場面だ。
いろんな意見が出る。中には「何それ?」みたいな的外れな意見も。
でも誰か妙に力のある人物の鶴の一声で物事が進むとしたら、それは実に恐ろしいことだなと
感じている昨今だけに、この会議の場面は妙に清々しいのだ。
思っていることを包み隠さず発言し、それに対して思うところを反論する。
そして最大公約数的であってもひとつの結論に至る。
ううん、これが民主主義のあるべき姿なのではないかとしみじみと感じた。
 実にさわやかな涙を流すことができた。この映画に感謝!


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映画 「下町の太陽」 [倍賞千恵子]

下町の太陽

下町の太陽

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • 発売日: 2005/08/27
  • メディア: DVD


 この映画白黒なんです。ポスターがカラーだからカラーだとばかり思っていました。
かえって白黒のほうが下町の雰囲気が伝わる気がしますね。
 時は高度経済成長真っ只中の昭和30年代後期、ところは墨田区、台東区あたりといった所でしょうか?曳船駅が出てきますね。主人公の自宅長屋はこの駅の近くのようです。
 肝心の話の内容ですが、臨時雇い待遇から正社員になろうと躍起になる彼氏の利己的な生き方と、幸せになるということは果たして一体どういうことなのだろうかと悩む主人公。そして彼女に惹かれるもぶっきらぼうな態度しか取れない製鉄所勤務の青年に心を寄せていく主人公の心の動きを下町の人々の生活ぶりや当時の風俗を通して余すことなう映像化した・・・・というところですかね。
 僕は倍賞さんが大好きで最初見たときはその可愛さに気を取られていて、話の内容なんてまったく気にも留めないで居たのですが、2回目を見るにつけ、その演技力を再確認しましたね。
川原で彼氏と将来のことを話し合うシーンの微妙な心の揺れをちょっとした表情の変化で表現しているんです。これは山田洋次監督の演出もあるのですが、倍賞さんの役者としての力量が如実に出たシーンだと思います。
 最後のシーンで製鉄所青年に電車の中でまたもやぶっきらぼうに口説かれ、まんざらでもない様子で窓の外を笑みを浮かべながら見る倍賞さんのお顔が印象的です。なにか続編がありそうな雰囲気でしたが、これ1本でおしまいだったのですね。
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倍賞千恵子コンサート 「深呼吸したら思い出した」(横浜緑公会堂) [倍賞千恵子]

 先日の22日横浜緑公会堂にて開催された倍賞千恵子さんのコンサートは誘った若い娘にすげなく断られるという予測しがたい事態があったものの、彼女を応援するホームページで知り合った方々と会場でお会いするというそうそうあることではない嬉しい事態に取って代わられました。
なんだかこれも一種の出会いサイトかななんて思ったりして会場の外で二人を待ったのでした。
こういう時って案外勘が働くもので男性のY川さんはなんとなく「この方?」なんて思っていました。二人で話していると、もうひとりの方が来られました。S藤さんです。僕とS藤さんは隣同士、Y川さんはちょっと離れた席でした。
 福島のコンサートの時でしたか、倍賞さんが「忘れな草をあなたに」の「~あなたに~」のところで
彼女と目が合ってしまって、照れまくってしまった経験があるので、今回の席はまずそういうことはないだろうと安心していましたが、早速S藤さんの突っ込み。
でも、自分のお袋よりも2歳若い倍賞さんに、やっぱり惚れているのかなって思ったりして・・・。
 コンサートはまずタイムリーなWBCの話題で始まりました。あまりにも倍賞さんが野球の話で興奮して話しすぎたためか、小六先生のお話がちょっと短かったかもしれませんね。
以下曲目です。

早春賦              
白い花の咲く頃
りんごの歌
みかんの花咲く丘
里の秋
かなりや
月の砂漠
赤い靴
故郷
オホーツクの舟歌
センド・イン・ザ・クラウンズ
世界の約束「ハウルの動く城」主題歌
さくらのバラード
おはなはん
さよならはダンスの後に
瞳とじれば
下町の太陽
忘れな草をあなたに
赤とんぼ
星屑の町

「みかんの花・・・」は18日NHK総合で放映された歌番組でも、少年少女をバックに
体を揺らしながら可愛らしく歌っていらした曲ですね。亡くなった川田正子さんの持ち歌でした。
「里の秋」は実は戦後歌われなかった歌詞が披露されました。戦争に行って日本のために戦うぞという歌詞の内容ですか無理もありませんね。
さすがに「さくらのバラード」では倍賞さんも感極まる・・・みたいですね。聴いている自分も映画「男はつらいよ」のさくらと寅次郎の柴又駅での別れのシーンが思い出されて・・・我慢できなかったですね。自分で言うのも変ですが、美しい涙だと思います(笑)
「さよならはダンス・・・」のではSKD仕込みの華麗なステップを披露。
いよいよ「忘れな草をあなたに」。ああやっぱり僕を見てるよ。なわけないか・・・。

ああ~もうちょっと聴きたいな~と思いながらも3人で会場の外へ。
横浜線中山駅周辺には喫茶店とおぼしきお店が皆無、というか見つけられず、
某ハンバーガショップへ。
倍賞さんについて熱くディスカッションを交わし、それぞれの帰途へつきました。
次回5月18日(木)江東公会堂(ティアラこうとう)での再会を約束して。

※このCDにコンサートで歌われた曲がいくつか収録されています。

決定版

決定版

  • アーティスト: 倍賞千恵子
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 1998/10/23
  • メディア: CD


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「霧の旗」 [倍賞千恵子]

霧の旗

霧の旗

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • 発売日: 2005/05/28
  • メディア: DVD

去る3月3日、鎌倉芸術館にて上映された内の1本。自宅で観ているから2回目であったが、周りの観客の反応の面白さと同時に、大画面に映し出される倍賞さんの冷たい美しさと恐ろしい女の怨念、執念を強烈に感じてしまった。
物語は柳田桐子(倍賞)が殺人の罪で獄中に居る兄の弁護を依頼するために熊本から列車を乗り継いで上京するところから始まる。高名なその弁護士・大塚(滝沢修)はすげなく断るのだが、まもなく桐子の兄は獄中で死亡する。このことで桐子は大塚弁護士に恨みを抱く。
時が過ぎ、桐子は上京して銀座のスナックでホステスとして働くようになる。桐子の話に興味を持つ新聞記者。この記者の存在によって大塚弁護士と桐子は数年ぶりに対面することになる。
ここからが悲劇の始まり。桐子は周到な計画を実行に移していく。その冷淡ぶりはすさまじい。
撮影当時、日本映画に類を見ない破格の難役に倍賞千恵子は「桐子は冷酷非情ですが、”平凡な女”とも言えます。この役は難しく考えて理解できるというようなものではありませんので、私の内面にあるものすべてのものを正直に出すより方法がないと思っております・・・」と、決意を見せていたそうだ。(社団法人鎌倉同人会作成の当日のチラシより抜粋)
大塚弁護士の愛人を殺人犯に陥れ、大塚を社会的に葬りさろうと企てる桐子。酒をすすめられるままに呑んだ大塚は桐子の貞操を犯すという行為におよぶ。これもすべては兄の復習を遂げるために桐子が仕組んだことだ。しかし復讐のために自分の処女をも無くす覚悟だったとは・・・。

この映画、倍賞さんの笑顔はたったワンカット。働いているスナックで馴染客に応対するシーンのみだった。それも画面の端にわずかばかり・・・。


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「春一番!映画は楽しい 倍賞千恵子のすべて」《映画祭》詳細報告 [倍賞千恵子]

 3月3日、午後休みをとって大船の鎌倉芸術館へ行ってまいりました。職場から約2時間。おまけに到着した大船駅でいきなりの雨と、出だしから散々でしたが、15時から始まるゲストの「倍賞千恵子」さんのトークショーにとにかく間に合わせたいのと、もしかしたら当日券が無いのではないかとの危惧を抱きながら「鎌倉芸術館通り」をひたすら歩きました。映画のことも考えてスクリーンがよく見える位置に座ったのですが、トークショーの中で倍賞さんに質問できるコーナーがあったので、前列に座ればよかったかなとちょっと後悔しました。トークショーは40分でしたがずいぶん内容が濃かったと思います。司会者は「男はつらいよ」第1作にマドンナの婚約者として出演された山内静夫さんでした。   
 全体の印象としては倍賞さんという女性は、なんでもざっくばらんにお話される方だなあということでした。彼女のトークショーは小諸、有楽町に続いて3回目でしたが、重なる話もあるにせよ、いつ聞いても新鮮な印象を覚えます。以下は要約です。
(映画出演の経緯)
 1961年に初めて映画出演。最初は嫌で仕方が無かったけれど、SKDの先生から「行きなさい!」って言われて、逆らえるわけもなく言われるがままに渋々撮影所へ通いました。3年間松竹舞踊学校で勉強したのだから、その成果を日劇の舞台で見せたかったし、いっぱい歌ったり踊ったりしたかったんです。だからこそ早くSKDに戻りたくて仕方が無かったですが、結局SKDでは「その他大勢」での出演だけでした。。
 この1961年に9本の映画に出演することになりましたが、舞台とは違うことがやたら多くて閉口しました。誰も居ないところを見つめて台詞を言ったり、立ち位置が厳格に決められていたりと、息の詰まる思いでした。時間が取れると江ノ島まで出かけていって、誰も居ない海に向かって「馬鹿野郎~!」って叫んだりしてましたね。撮影も遅くなることが多く、当時の睡眠はほとんどが横須賀線の電車の中でした。
 1963年「下町の太陽」で山田洋次監督と出会いました。当時は歌がヒットするとその曲を題名に映画が作られることが多く、この映画もそうでした。今回上映される「霧の旗」(1965年)まで50本の映画に出演したんです。全作品(163本)のほぼ3分の1にあたるんですね。この「霧・・」はそれまでとそれからには全く無い、かなり他の作品とは色合いが違っていたと思いますね。兄が獄中で亡くなったその復讐を、弁護依頼を断った弁護士を社会的に陥れる役柄なんです。(当時の本人のコメント「桐子は冷酷非情ですが“平凡な女”ともいえます。この役は難しく考えて理解できるというようなものではありませんので、私の内面にあるすべてのものを正直に出すより方法がないと思っております・・・」)
 「男はつらいよ」は皆さんご存知のように26年の永きに渡って全48作が撮影されたのですけど、虚構の世界に自分達が老いていくその姿を映し出している記録のような一面もあるなあと今では感じています。ただ、自分達だけはいつも若いつもりで居て、でも満男だけがどんどん成長していって、最後には私の背をずいぶん追い越してしまって・・・。彼を見ていると長い年月を経てきたことがひしひしと感じられますね。その「満男」最初は撮影所の近所のお子さんだったんですよ。中村はやと君っていいまして。ああ、彼今どうしているんだろう・・・。
 渥美さんが亡くなったのは代官山かどこかで食事会をした後別れて何日かしてだったのだけれど、臨終にも伺えず、ちゃんとした別れができなかったのが今でも心残りです。見舞いにも全くいかれなかったし・・・。たしか山田監督から死を聞かされたと記憶していますが、何かぽっかり胸に穴があいたようで、彼のことを話すのも嫌でしたね。
 ある時、岡山で仕事を一緒にした方から「渥美さんのことを積極的にお話するようにしたらどうか」と勧められ、現在のようにこうして渥美さんのことをお話するようになってやっと心の隙間が埋められていっている・・・そんな気がします。もう渥美さんが亡くなって10年ですが、映画を撮っている頃は体のどこかに「さくら」さんが居て、撮影が始まると「さくらさん、出てきなさいよ」って呼ぶとムクムクと出てきて「さくら」になりきったものでしたが、最近では体の中に居た「さくら」がだんだん消えてきた気がします。
(スタッフ、共演者)
 「男はつらいよ」で題経寺の住職で「御前様」の役をやられた笠智衆さんのことですが、「家族」という映画でも共演していました。この映画は隠し撮り的な撮影方法でした。大阪の地下街のシーンでは音声さん、カメラマンさんなどが散らばっていて、遠くから山田監督が台本を振ると一気にスタッフが集まって来て・・・。その笠さんも亡くなってしまいましたね。
 この映画の撮影は日本を縦断して旅をするわけですから、各地の宿に宿泊することになるんです。その頃、松竹はあまりお金を出してくれなかったものですから、個室ではなくて大きな部屋が襖で仕切ってある部屋に通されるんです。で、襖を開けるとすぐ隣が笠さんがいらっしゃる恰好になるんですね。ある晩、こっちはスタッフや共演者と酒を飲みに行くことで頭が一杯になっている時に、ふと隣の部屋に聞耳を立てると、笠さんが台詞の練習をされているんです。なんだか恥ずかしくなりました。でも結局のみに行きましたが・・・(笑)
 本当に笠さんって、竹のようにしなやかで、柔軟性があって、強くて、きちんとした生き方をしている方だなあと常々思っていて、そばに居るだけで安心できたし、人として役者として何かを吸収できる・・・そんな思いを持っていました。謙虚な方でしたし、その謙虚さが人をあそこまで美しくさせるのかという思いと、ああこんなすごい方と仕事をしたんだなあという感慨深い気持ちで一杯ですね。まったく余分なものが一切無い方でした。
 ちょっとしたエピソードなんですが、柴又での撮影時には笠さんは電車で通勤(?)されていまして、いつもスニーカーを履いて腕をきちんと振って歩いていらっしゃったんですす(ウオーキングですね)。ある日、撮影の帰りにこっちは車で移動していまして、笠さんは電車でお帰り(鎌倉のご自宅へ)になったのですが、たまたま青山通りを腕を振りながらお元気に歩いていらしたところと遭遇したんです。車中からお声をおかけしたのですが、どうやら奥様へのお土産に「とらや」の羊羹をお買いに寄られたようでした。通りを歩かれているお姿も溌溂としていらっしゃいましたね。
 撮影監督の高羽さんとは、「男はつらいよ」の他に「喜劇旅行シリーズ」でもご一緒させていただいたのですが、当時松竹の山田組は厳しい撮影現場として有名だったので、瀬川監督下で撮影するこの「喜劇・・・」はリラックスして楽しく、漫画チックにできたねって高羽さんとよく話していましたね。(でもその高羽さんも「男は・・・」の現場では実は「鬼」だったそうです)
(新しい世界)
 宮崎駿監督の「ハウルの動く城」では初めて「声優」としてお仕事させていただきました。公開されたすべての映画の中で196億円の興行収入があったとかで驚きでしたね。(このあたり木村拓也さんとご一緒できてずいぶん嬉しかったそうです。まあ、倍賞さんも女の子なんですね)
(紫綬褒章)
 天皇陛下にお会いするということになったのですが、いろいろ約束事が多くてたいへんでした。待ち時間がずいぶん長くて多くて・・・私、職業病っていうかずっと舞台で跳んだり跳ねたりしてきて外反母趾なんですよ。だから長時間立っていると、指が痛くてだんだん腰まで痛くなって来るんです。でも周りを見ると私より年配の方々が凛として立っていらしたので「ああちゃんとしなきゃ」って気持ちを引き締めました。
(小六禮次郎さんのこと、コンサートのこと)
 私の主人でございます(会場笑)コンサートは以前はバンドを引き連れて各地を回っていたのですが、予算的なこともあって今の小六さんのピアノ演奏で私が歌う形になりました。また、「歌詞」をもっと皆さんに聴いてほしいなあという思いもあり、原点の「童謡」に戻ってみようとも思いました。でも、一人で話して、曲紹介して、小六さんと掛け合いして、それでまた歌う・・というのはずいぶんキツイなあって感じています。それとともにやっぱり自分は舞台が好きなんだということも再確認できましたね。
(北海道に住む)
 映画の撮影で何度も「中標津」に行っているうちに、土の匂いや、風の香りが感じられるこの土地が非常に気に入ったんです。裸足で大地に立つと、なんかこう生きてるって感じがするんですよね。雪がとても好きで、年越しは毎年北海道で過ごしています。本当は風光明媚な場所に住みたかったのですが、小六さんがライトプレーンという実に細い材質でできた飛行機が気に入ってしまいその操縦免許を取得するまでになったんです。その関係で、周りに何も無くて飛行場の近いところに場所に家を建てることになったんですね。映画「家族」の中でもわかるように当時はずいぶんと道路事情が悪かったのですが、今では、中標津駅から車で走るシーンは今では綺麗に舗装されていますから、あれほど揺れることはないですよ。中標津駅も今はもう無くて大型のスーパーが建っています。
(映画女優として)
 長いこと映画に出ていて、特に「男はつらいよ」は26年間も同じ役で出ていて、正直飽きてしまうこともありましたね。そんな時、落語の小さん師匠に言われた言葉が心に残っています。師匠はいつの高座でも生まれて初めての高座だと心に言い聞かせて舞台に上がるのだとおっしゃっていました。今でもその言葉を肝に銘じて講演、コンサート活動に励んでいます。

トークショー終了後「男はつらいよ」でつね役(おばちゃん)だった三崎千恵子さん(代役の方から)から花束が贈られ、トークショーが終了した。
上映された映画の詳細は今週末にもアップします。


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