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倍賞千恵子コンサート「深呼吸したら思い出したⅡ」(三郷市文化ホール) [倍賞千恵子]

去る4月12日(土)、三郷市文化ホールで開催された
倍賞千恵子コンサート「深呼吸したら思い出したⅡ」へ
行ってまいりました。
今年からコンサートの構成が変わり、今まで生で聴けなかった曲が
多くラインアップされていることもあって
大きな期待を抱いて会場へ参りました。
埼京線で武蔵浦和、武蔵野線に乗り換えて三郷まで。
自宅から約1時間半の道のりでした。
JR三郷駅前はよくある一地方都市の様相、とはいえ生活に必要なお店が
国道沿いに立ち並び、便利なスーパーもあり、家族を持つ身ならば
住みやすい街なのだろうとしばし観察。
未だ独り身で都会に暮らす自分は・・・まあ、これはこれで良しとしましょう。
以下楽曲ごとに紹介していきます。

1.いらっしゃい
 2006年10月からNHKの「みんなのうた」放送されました。
前構成で最初に歌われたときはまだ歌詞に不安があるという理由で譜面を観ながらお歌いになりましたが、
めがねをかけた倍賞さんが可愛らしかったです。
老眼?という噂は在りや無しや?

2.花
 http://utagoekissa.music.coocan.jp/utagoe.php?title=hana
 「春のうららの~隅田川~」で有名な曲です。滝廉太郎作曲ですね。

3.だんな様
 「私の大事なだんな様~」これは倍賞さんのアカペラです。
伴奏者の小六さん の紹介でコミカルに歌いました。さすがコメディエンヌ。

4.さくら貝の歌
 「うるわしきさくら貝ひとつ~」「男はつらいよ」のさくらと通じるものがあ ると思い込んでいましたが、あまり関係はないようで・・・。

5.あざみの歌
 「山には山の~愁いあり~」高音の伸びに感動します。鳥肌モノでした。
 
この4.5.は「ラジオ歌謡」と言われた曲のひとつで、ともに昭和24年の作品です。
もちろん倍賞さんのオリジナルではなく(そんときゃチコさん8歳でしょ)、4.はNHK「ラジオ歌謡」で小川静江さんが歌い、
その後や山田耕筰夫人の辻輝子さんがお歌いになりました。
倍賞さんが歌ったのは人気絶頂の昭和40年のことでした。
5.も倍賞さんオリジナルではありません。昭和24年に「ラジオ歌謡」で世に出た後、
26年に伊藤久男さんが歌いレコード化されました。
※以上は倍賞千恵子CD「まるで映画のひとこまのように」のライナーノーツから引用しました。
お書きになっているのは本コンサートの構成を手がける合田道人さんです。

つづいて
6.椰子の実 東海林太郎さんが歌ったのが最初です

7.赤城の子守唄 同じく東海林太郎さん

8.かあさんの歌 
 これは「男はつらいよ」の中で倍賞さん演じるさくらが泣きながら、もちろん アカペラで歌っています。
 酒に酔った寅次郎とその仲間が夜遅くとらやに帰ってきて、さくらに歌を唄えと強要し、しかたなく唄うのがこの歌です。
 このシ ーンはさくらが可愛そうで仕方がありません。寅次郎もさくらの母親に対する 想いを察して、旅に出て行きます。

9.花の街 これは初めて聴きました。
 
10.真白き冨士の根(嶺)
 http://www.zushi-kaisei.ac.jp/history/fujinone/fujinone.html
 ここに詳しいです。

11.舟唄
 「駅 starion」の挿入歌というより主題歌でしたね。倍賞さんは警官殺しの男をかくまう桐子という小料理屋の女将さん役でした。
 真っ赤なダウンジャケッ トの倍賞さんがとても可愛かったですね。
 高倉健さんの台詞の少なさには驚き ましたが・・・。
  
 映画の中で調理をしながらこの歌を口ずさむのですが、コンサートでも同じような雰囲気の唄い方だった気がします。
 加藤登紀子ほど地が出てしまうと嫌ですが、倍賞さんは歌でもきちんと役柄になりきって唄っているところに好感が持てます。

12.島原地方の子守唄
 「家族」という映画の1シーンで倍賞さんが歌っています。
 新幹線で東京に向かう車中で赤子を寝かしつけるシーンです。当然アカペラです。
 その後子供が死んでしまうことを知っている私は、もう二度と子供に子守唄を聞かせてやれない彼女を思い、
 あのシーンだけで涙が溢れます。

13.冬の旅
 五木寛之作詞、小六禮次郎作曲。前構成のコンサートでも御馴染み。
 金沢のコ ンサートで最初に歌ったそうですが、歌詞が直前までまとまらず、舞台では譜面を見ながら唄ったそうですね。
 「ラジオ深夜便」という番組も流していた曲ですが、近所のおばさんの「ラジオ宅急便」の笑い話は今回はありませんでした。

14.蘇州夜曲

15.胸の振子 服部良一さん作曲。これも初めて聴きました。

16.死んだ男の残したものは
 強烈な反戦ソングです。絶望の淵に叩き込まれた気持ちになりますが、6番の歌詞にわずかな望みを感じます。
 作詞は谷川俊太郎。お父さんは高名な哲学者で我が母校法政大学の学長を勤めたこともあります。
 俊太郎少年は高学歴で頭のよい家族に囲まれ、居場所の無い少年期を送ったそうですね。
 作曲はいわずと知れた武満徹。
 http://bunbun.boo.jp/okera/saso/sinda_otoko.htm
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%BB%E3%82%93%E3%81%A0%E7%94%B7%E3%81%AE%E6%AE%8B%E3%81%97%E3%81%9F%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%AF

17.さくらのバラード 
 御馴染み「男はつらいよ」の挿入歌。だけどさくらが唄っているシーンは覚えが無いです。
 この歌聴くと映画のシーンが思い出されてうるうるしてしまいます。
 CDでは寅さんの啖呵売の台詞が入っています。
 
18.下町の太陽
 紅白歌合戦では着物姿でお歌いになりました。個人的には若い頃の高音声よりも、今現在の低い声の方が好きですね。
 同名の映画も有名です。若き日の倍賞さんはまん丸顔だったのです。

19.虹に続く道

20.世界の約束
 「ハウルの動く城」の主題歌。木村拓也との共演エピソードは前構成から引き続きお話されていましたが、
 もうそろそろこの映画の話題は古いかな。

21.わすれな草をあなたに

22.さよならはダンスの後に

23.赤とんぼ

24.いらっしゃい
 
今回はリニューアル第2弾ということで、お二人も少々緊張気味だったかなと感じました。
これから何度かコンサートを重ねていくことで熟成されるとともに、無駄なものがそぎ落とされ洗練されていくことでしょう。
機会あるごとにコンサートに出向き、その様子を克明に脳裏に焼き付けていきたいものです。
トークが少なくなったこともあって、曲数がずいぶん増えています。もう少し少なくても良いかなと思います。

倍賞さんは数年前に乳がんを患い、乳房の一部分を切除手術しています。
北海道の別海町にある自宅で、雪かきをして筋肉痛になった腕をほぐしているときに胸のしこりに気づいたそうです。
その後再発は無いようですが、近年のハイペースのコンサートスケジュールを見ると、
倍賞さん自信がなにやら人生の終着点がわかっているのではないかと勘ぐってしまいます。
もちろんそうでないことを祈りますが、逆に永年に彼女の歌を聴く続けることも叶わぬ思いです。

今回のコンサートではそんなことを考えてしまいました。

※各曲の詳細については随時アップしていきます。

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