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映画 「下町の太陽」 [倍賞千恵子]

下町の太陽

下町の太陽

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • 発売日: 2005/08/27
  • メディア: DVD


 この映画白黒なんです。ポスターがカラーだからカラーだとばかり思っていました。
かえって白黒のほうが下町の雰囲気が伝わる気がしますね。
 時は高度経済成長真っ只中の昭和30年代後期、ところは墨田区、台東区あたりといった所でしょうか?曳船駅が出てきますね。主人公の自宅長屋はこの駅の近くのようです。
 肝心の話の内容ですが、臨時雇い待遇から正社員になろうと躍起になる彼氏の利己的な生き方と、幸せになるということは果たして一体どういうことなのだろうかと悩む主人公。そして彼女に惹かれるもぶっきらぼうな態度しか取れない製鉄所勤務の青年に心を寄せていく主人公の心の動きを下町の人々の生活ぶりや当時の風俗を通して余すことなう映像化した・・・・というところですかね。
 僕は倍賞さんが大好きで最初見たときはその可愛さに気を取られていて、話の内容なんてまったく気にも留めないで居たのですが、2回目を見るにつけ、その演技力を再確認しましたね。
川原で彼氏と将来のことを話し合うシーンの微妙な心の揺れをちょっとした表情の変化で表現しているんです。これは山田洋次監督の演出もあるのですが、倍賞さんの役者としての力量が如実に出たシーンだと思います。
 最後のシーンで製鉄所青年に電車の中でまたもやぶっきらぼうに口説かれ、まんざらでもない様子で窓の外を笑みを浮かべながら見る倍賞さんのお顔が印象的です。なにか続編がありそうな雰囲気でしたが、これ1本でおしまいだったのですね。
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コメント 3

河本

はじうめまして、倍賞さんのお歌が大変お好きな方から、このプログを紹介していただきました。初めてで申し訳なく思います。
縁あって「下町の太陽」を拝見させていただきました。あるシーンでどうしても
分からないところがあります。それは、倍賞さんが父親に母親との結婚について尋ねる場面です。「お母ちゃんて、最後なんていって死んだの」と父親に尋ねると、「ありがとうってしんだぜ」と当たり前のように答えます。その後、倍賞さんは、「お母ちゃんて、かわいそうね」と怒ったように言い外に出て行きます。
そして、泣くのです。なぜ泣かれたのか分からないのです。おそらく、「自分の母親は父親に愛されて亡くなったんだ、幸せだったんだ」と思う涙だとおもうのですが・・・また、真の結婚のことが分からなくなった乙女心からの涙とも感じとれるのですが・・もし、そのシーンがわかればよろしくお願いいたします。
他のプログの方にも相談しております。重なっていたら大変申し訳なく思います今後とも、よろしく、お願いいたします。(倍賞さんが、貧乏だけどお母ちゃんは幸せだったんだ・・)とかの言動があればわかるのですが、急に泣き出されるもので・・スミマセン
by 河本 (2006-04-26 21:12) 

Hiropon

この「下町の太陽」は「幸せってどういうことなのか?」という古くて新しくてこれからも未来永劫語りつくされるであろう問題が主題なんですね。だから貧乏でなにひとつ良い思いをさせてもらえなかった母親が死に際に「ありがとう」というなんてあまりにも不憫だと思い、涙が湧き上がってきたのじゃないかと思います。また、同じ女性としてこれからどう生きていくかという分岐点に立っているからこその涙でもあるでしょうね。
何かの機会に山田洋次監督のトークショーなどがあれば質問してみたい気がします。演出する側の思いと、演じる倍賞さんの思いもまた相違があるのでしょうね。
by Hiropon (2006-04-27 00:25) 

河本

お忙しいとこありがとうございました。不仕付けな質問ですみません。下町の太陽を拝見し「人の幸せて何なのか」考えさせられました。倍賞さんの、表情の微妙な変化など、女性の心理を見事に演出・演じられていますね。
涙ですが・・倍賞さんが、「お母ちゃんてかわいそうね」と言い、怒ったようにその場を立ち去るという言動から、やはり、nikonikohiro様のように考えるのが妥当だと思いました。また、結婚・恋愛を含め、本当に人生の岐路に立った女性の心理も含んでいると思いました。最近の映画・TVから、言葉に頼り過ぎている自分を反省します。上記の言葉のあと、「貧乏な生活だったけど、そんなお父ちゃんが好きだったんだ」とかあれば、また別な解釈もできたでしょうけど・・・

お時間と手間をかけ申し訳ありませんでした。これからも、倍賞さんの歌・DVDなど拝見させていただきます。公演とかあれば、倍賞さんに、失礼がないように、お聞きしたいと思っています。ありがとうございました。
by 河本 (2006-04-27 01:59) 

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