SSブログ

「旅情」 ベネチアに行く前に見よう! [映画]

旅情

旅情

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • 発売日: 2000/08/25
  • メディア: DVD

 イタリアに初めて訪れたとき、宿泊したのが「ラ・ホテル・カルチナ」というホテルだ。
イタリア語では「H」は発音しないから「ラ・オテル・カルチナ」だ。
ヴァポレット各駅停車でアカデミア橋で下車し、サン・トロヴァ-ゾ運河を抜けると
目の前に海が広がり、ユースホステルのあるシューデッカ島を臨むところにあった。
主人公ジェーンが宿泊したペンショーネ・フィオリーニとは反対側に位置していた。
 そのイタリア旅行から帰ってきて、たまたまレンタルしてこの映画を観たところ、
自分が歩いた街そのままが映像に出てきて面食らったのと、さらにはあまり50年前と
街の様子が変わっていないことに更に面食らった。
 このアカデミア橋周辺からは、歩いてサン・マルコ広場にも行けるし、ヴァポレットが多く
発着するザッテレはすぐ近く。それでいて人もまばらで、静かな時を過ごすには最適な場所だ。
 さて肝心の映画だが、失った若い時間を取り戻しにオハイオから貯金をはたいて欧州へ
やってきた主人公がはじめてとも思える胸を焦がす恋に落ちる。相手をするイタリア人は案外
遊び半分というか、妻と別居中の寂しさを紛らわしたい気持ちもあるのだろうが・・・。
 ラストは珠玉の名シーンのひとつだ。腕がちぎれんばかりに手を振る彼女。
プレゼントを渡そうとホームを走る男。そのプレゼントは彼女の手に渡ることはなかったが、
大事何かを受け取ってオハイオへの帰途に付いたのだった。
 この時代のハリウッド映画が見ていて安心できるのは、やはり基本に忠実だということだ。
また覆線がうまく使われている。ジェーンがデートの別れ際にくちなしの花を運河に落としてしまいレナ-トがそれを何とかすくいあげようとするのだが、むなしくくちなしの花は流れていってしまう。
このシーンがラストの別れのシーンを思わせる。

※画像はレナートの視線です。イタリア男はこういうところに女を感じるのでしょうか?

 
 


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。