弘田三枝子さんトークショーの追記 [弘田三枝子]
10月18日の銀座アップルストアでのトークショーで弘田三枝子さん(ミコさん)がお話された中で重要なことを書いていなかったので、追記します。
彼女が10代前半の頃、1960年代のジャズ・フェスティバルの映像を見る機会があったのですが、その映像と音楽に驚愕したと同時に、「私は絶対このステージに立つ!」と心の中で断言したんだそうです。いわゆる「アファーメーション」というやつですね。
で、昭和40年ごろでしょうかグレンミラーオーケストラが来日していて、ほんとに偶然で新幹線に乗り合わせた(このあたり記憶が怪しいけど)ミコさんが、会う機会を得たわけです。ミコは「ジャズを歌いたいの!」と恥ずかしげも無く主張したらしく、その後楽団のある有名なピアニストの方と何曲か歌わせていただいたのです。
その後何ヶ月か経って「ニューポートジャズフェスティバル」の招待状が届いたというのです。ミコさんは言いましたね、「強烈に思うこと、願うことって現実にそうなるものなのよね。映像観ているうちに自分の姿とステージがオーバーラップしていたのよね。だからもうわたしはあのステージに立つもんだと思い込んじゃったみたいなのよね」と。(お話された言葉は私のほうで要約しています、あしからず)
確かにミコさんが歌の才能に恵まれた人であることには変わりないですが、自分を強烈に信じられるという才能がなければ、今こうして彼女はこの席にいないのだなとしみじみと感じましたね。理想とする自分の姿を明確に描いて、その通りになるように生きてきたミコさん。一時期、再起不可能かとまで言われた彼女をここまで盛り上げたのは、事務所の力と、自分のあるべき姿を常に明確に心に宿していた弘田三枝子という女性の強さの賜物なのだと感じずにはいられないですね。
ますます惚れたぜ、ミコちゃん。
「恋のクンビア21」のブレイク祈念します!
- アーティスト: MICO Loves CUMBIA BROS.REMIX by DJ GOMI
- 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2006/11/01
- メディア: CD
ミコさんが新幹線で出会ったのは、ジョージ・ウェインと言うプロデューサーです。この方はニューポートジャズフェスティバルのプロデューサーで、この時、グレンミラー楽団を率いて日本に来ていたんですね。ピアノを弾いたのも彼。
ミコさんが見た映画は「真夏の夜のジャズ」当時相当話題になりました。小生も覚えています。
by syusyu (2006-11-06 03:59)