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フランス映画「暗黒街のふたり」(1973) [映画]

暗黒街のふたり

暗黒街のふたり

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • 発売日: 2003/04/25
  • メディア: DVD

 ラストシーン、「やりきれない」、この一言です。
題名から「ギャングもの?」と思われるかもしれませんが、「死刑制度」というものに
対するアンチテーゼを主題とした傑作です。
現代名は「Deux Hommes Dans La Ville」。街のふたり・・・ですね。

銀行強盗団のボスだったジーノ(アラン・ドロン)は2年の刑期を残して仮出所します。
保護司のジェルマン(ジャン・ギャバン)の監察下とはいえ、彼の家族の暖かさと10年待った
妻に囲まれ、新しく職を得てジーノは幸せな日々を取り戻します。
昔の強盗仲間と袂を分ったのもつかの間、自動車事故で最愛の妻を亡くすジーノ。
不幸のどん底に叩き落されるジーノ。
ジェルマンの異動に伴い、彼の誘いもあって南フランスはモン・ペリエに移り住む。
やがてジーノはたまたま職場にやってきた銀行員の女性と恋に落ちる。
ある日、滞在を証明するために給与明細を警察署へもって行くのだが、そこで彼を逮捕した
ゴワトロ刑事部長に遭遇する。
ゴワトロはジーノを危険人物としてマークするのだが、いくら前科モノとはいえ、その
執拗振りは目に余る。職場の上司や恋人にジーノの過去をばらし、なんとかジーノを
再逮捕してやろうと目論む(そう言ってもいいぐらいだ)。
ある日ジーノの部屋を訪れたゴワトロはジーノの恋人に言い寄り、それを見たジーノは
逆上して首を絞めて殺してしまった。
やがて裁判にかけられるジーノ。ジーノいかに残忍な殺人魔であり、ゴワトロがいかに
優秀な仕事熱心な刑事で、家庭においては良き父親であり、夫であるかを得々と自慢げに
歌い上げる検事。
一方、ギロチンなどというもので、いかに罪人とはいえ命を奪うこのフランスという国が
果たして文明国足りえるのか?と説くジーノの弁護士。
だが、ジェルマンのわずかな望みもむなしく有罪判決が・・・・。
上告も棄却され、大統領への嘆願もかなわず、悲しギロチン台へ。

ジャン・ギャバンの遺作でもあります。

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