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柴又映画上映会「男はつらいよ」第1作 [渥美清]

今日は柴又帝釈天へ行ってまいりました。今年は「男はつらいよ」が上映されて40周年という記念すべき年です。1969年8月27日はまさに第1作が上映された日であり、この日に「男はつらいよ」車寅次郎の出生地である柴又で、その第1作が上映されたのです。
すでに先週から本日の天気は「雨」の予報でしたが、なんと朝からすっきり晴れてしまい、これもひとえに映画上映を願ってやまないファンの祈りが通じたのか、仕事わざわざ休んでまで駆けつける馬鹿な俺に帝釈様が味方してくれたのか・・・・・。
予想したとおり偉いさん達のご挨拶から始まりまして、源公こと佐藤蛾次郎さんの登場。すっかり髪が薄く、短くなった源公の案内で山田洋次監督、第1作のマドンナ(当時はマドンナとは言わなかった?)である光本幸子さんが登場。遠目にしか見られませんでしたが、40年前のマドンナは果たして今も?やはりマドンナでした。お綺麗で上品なお方です。
彼女の「寅ちゃん」って言い方が甘ったるくて、優しさの塊のように感じましたね。肉声で聴けるのはもしかしたらこれが最初で最後かもしれません。
地元FM曲のアナウンサーに思い出のエピソードは何?と聞かれお困りの様子だった光本さんでしたが、自分が歌っている「喧嘩辰」が曲に全然合っていないのがどうにも恥ずかしかったと、生娘のように照れていらっしゃいました。
山田監督はこの映画をあまりにも真面目に作りすぎたためか、自分で観ても全然笑えなくてすっかり自身をなくしていたそうです。ところが、上映開始日(1969年8月27日)まもなく製作者から連絡があり、早速新宿松竹に駆けつけたところ、会場が笑いに包まれているのを見て「この映画を作る指針を客さんが示してくれた」と感じたそうです。
さてなかなか映画が始まりません。「早くやれ~電車がなくなっちまうよ~」なんて声が後方から聞こえてきたりします。笑いは取れませんでしたが・・・。
しかし僕自身野外での映画鑑賞はほとんど始めてでしたので、少々興奮気味。ほとんど初めて、と言ったのは母校の学園祭で「星空大活動写真」と称した上映会が毎年開催されておりましたが、警備の仕事をしながらの映画鑑賞でしたから、ちゃんと座って鑑賞できたのは今回が初めてなのです。
しかし第1作は映画のつくりに隙がないですね。山田監督の言われるように、とにかく真面目に真摯に作り上げた映画だと再認識しました。倍賞さんがコンサートなどでお話していたことで興味深いお話があります。今日そこは渥美さんを笑わそうとして、話しながら逆に自分が吹いてしまった倍賞さんに、「おいこら、人を笑わせたいなら真面目に話さなきゃ駄目だ」と真剣なお顔でおっしゃったそうです。やはり真面目につくった映画だからこそ人を笑わすことができたのでしょう。
さすがに倍賞さんの登場シーンでは皆一様に「ほおおお~」という声が響きましたね。僕の近くからは「綺麗ね~」、「可愛いな~」の声も。渥美さんは当時41歳。若い頃大病をしたとは思えないほど体躯ががっちりして、あの太くてがっしりした首が「男の色気」をプンプン振りまいていましたね。あんな首の格好良い俳優は洋の東西をさがしてもあまりいないのではないかと思ったりしました。
さて映画も終わり柴又駅へ。こんな夜遅い柴又は初めてでした。参道を駅まで歩く道すがら思わず「こお~ろおしいたいほおど~ほれてはみた~が~・・・」と口ずさんでいたのは僕だけじゃなかったでしょう。
高木屋の女将さんが参道に出てきてどなたかとの再会に喜んでいましたが、もしかしたら40年ぶりの再会だったのでは?

「おかしな男 渥美清」 [渥美清]

おかしな男 渥美清 (新潮文庫)

おかしな男 渥美清 (新潮文庫)

  • 作者: 小林 信彦
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2003/07
  • メディア: 文庫

「渥美清」のイメージは「車寅次郎」。
もうこれしかないですよね。
本人も役柄で呼ばれるのは役者冥利に尽きると言っています。
そういう渥美さんも役者としては決して最初から順風満帆だった
わけではないはずです。
俳優の生い立ちやインサイドストーリー的な書籍はあまり好まない私ですが、
今回はちょっと読んでみようと思い、ネットで購入。
小林信彦氏の裏表のない「渥美清論」(「論」は言い過ぎかな)はなかなか
読み応えがあります。
興味があったのは「弘田三枝子」さんが端々に登場していたこと。
渥美さん相当のミコファンだったそうで、
「ミコのオシッコなら俺は呑めるぜ!」と豪語していたぐらい。

風呂に入って読んでいて湯船に落としてしまったので、また購入する予定です。


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